2013年9月13日にクライン委員長が東京電力主催の「汚染水・タンク対策本部会議」に同席しました

2013年9月13日

  • 会議冒頭の挨拶は以下のとおり。
(廣瀬汚染水・タンク対策本部長)
事故から2年半経っても,汚染水及びタンクの問題で皆様にご迷惑をおかけしており,大変申し訳なく思っている。先日,私が本部長となり,汚染水・タンク対策本部を立ち上げた。汚染水問題は重要な経営課題であると認識しており,全社をあげて対応していく。汚染水・タンク対策本部として取り組む内容は大きく分けて次の3点である。1点目がタンクの問題であり,タンクの管理・マネジメントに力を入れていく。2点目が汚染水の汚染源と地下水の全体的な問題である。汚染源と地下水の関係を明らかにし,必要な対策をしっかり実施していく。3点目が社内のリソース投入と社外の専門的知見の活用である。今後,原子力改革監視委員会の議題にも汚染水やタンクの問題を取り上げていただきたい。また,昨日福島第一原子力発電所を視察いただいたレイク・バレット氏からも,アドバイスを頂きながら問題の解決に取り組んでいく。
(クライン委員長)
本日は汚染水問題への対応状況について,最新の情報を聞けることを楽しみにしている。汚染水の管理問題は原子力改革監視委員会でも憂慮している重要な問題である。使用済み燃料プールと炉心が安全に冷却されていることについては良い点だと考えている。そして,元米国原子力規制委員会の者として,国民の皆さまには,使用済み燃料と炉心が適切に維持管理されていることを理解いただきたく考えている。一方,汚染水問題は深刻である。本日は,スリーマイル島の事故対応で大変活躍されたレイク・バレット氏から,貴重な意見を伺えると期待している。
(レイク・バレット氏)
ブリーフィング及び昨日の福島第一原子力発電所の視察を踏まえ,関係者全員の力量と能力,非常に複雑な問題に取り組む真摯な態度に,とても感銘を受けた。また,福島第一原子力発電所の汚染水に関し,公衆の安全衛生は,国民をはじめとして,誰も心配する必要はないと報告させていただく。また,これまでの問題に対処するため,将来的に,より包括的かつ総合的な汚染水管理計画を定めるために,設計スタッフと運転スタッフの連携が改善していることも素晴らしいと感じた。今後は,汚染水への技術的な取り組みだけでなく,福島第一原子力発電所の状況を世界に伝える方法を改善する取り組みも行っていくべきだと考える。東京電力と,それを支援する日本政府の熱意,そして,国際的な支援が,より改善された汚染水管理システムをもたらすだろう。その進捗を拝見できることを楽しみにしている。