小林 喜光 委員
小林 喜光 委員
東京電力ホールディングス株式会取締役会長
就任時のメッセージ
このたび、東京電力ホールディングスの取締役会長に就任するとともに、原子力改革監視委員会の委員となりました小林です。
私と当社グループとの関わりですが、2012年から2015年の約3年間、社外取締役として、東日本大震災直後の経営改革を監督してまいりました。
当時は、方向性が固まっていなかった賠償、復興、廃炉といった福島への責任を貫徹するための基盤整備が喫緊の課題でした。また、それらを果たすために、企業価値も高めていく必要があり、「稼ぐ」ための経営改革に本格的に着手したばかりでもありました。
2015年に社外取締役を退任した後も、東京電力改革・1F問題委員会や、原賠機構 運営委員会の委員として、さまざまな立場で、10年間にわたり当社グループに関わってまいりました。
この10年間、賠償、廃炉といった福島復興については、まだ課題はありますが、着実に進展していると思います。
一方、2021年初めから3月にかけて、核物質防護設備の機能一部喪失、安全対策工事の一部未完了といった一連の事案が明らかになったことは誠に残念です。徹底的に原因の究明を行うとともに、再発防止に努め、失われた信頼を回復することが最優先の課題となっております。
取締役会長として、また本委員会の委員の一人として、執行部を監視・監督し、初期の目的が達成できるよう、委員の皆さまとも協力して、誠心誠意、対応してまいります。
略歴
2007年4月株式会社 三菱ケミカルホールディングス 代表取締役社長
2007年4月三菱化学株式会社(現三菱ケミカル株式会社、以下同じ) 代表取締役社長
2012年4月三菱化学株式会社 取締役会長
2012年6月東京電力株式会社 取締役
2015年4月株式会社三菱ケミカルホールディングス 代表取締役会長
2015年4月公益社団法人経済同友会 代表幹事
2015年6月株式会社三菱ケミカルホールディングス 取締役会長
2017年10月原子力損害賠償・廃炉等支援機構 運営委員会委員
2021年6月東京電力ホールディングス株式会社 取締役会長